2016年1月21日木曜日

ブラインド大会

2016年は新年会を兼ねたブラインド大会でした。泡を飲んだ後に、白3本、赤3本を(ブラインドをするのが初めてという方もいたので)、白については品種だけ。赤については、単品種、またはボルドーかを当てるというゲーム感覚でした。

つまみも手を出さず、短い時間に集中してワインを試すというのは、結果的に非常に好評でした。意外、というより、良く知っている人が考えすぎて外すという、「あるある」の結果もありました。2年足らずの方が赤についてはざっくりと全勝という当人もびっくりの良い結果もあり、今後のはげましになったと感じました。

白、赤ともにそう遠くない去年の秋に飲んだ、ボルドー白(ムートンカデ リゼルヴ)とシャトー・ラグランジュを隠しましたが、残念ながらピタリ賞はいませんでしたが近い方もいて進歩を感じました。外せば、逆にどれが、どうして間違ってしまったのかの事を復習して、オープンしてからもう一巡しました。来年のこの時期にもやりたいものです。

ワイン教室の後は場所を移動して、希望者がレストランにて懇親会をしておしゃべりにも花が咲き楽しい夜でした。その会話の中に、何人ものの人が種類を飲み比べて予習をしてきたというのも嬉しいサプライズでした。


2016年1月7日木曜日

泡あわ

例年12月は泡特集で、今年もこれらの泡をダブルの量でいただきました。日本の泡も初めて登場しました。シャルドネメインの軽いスパークリングでさっぱりとした日本食の前菜にはよく合うような気がしました。次にシャルドネでスタンダードな味わいとボディをもつテタンジェを飲み比べました。香り、味わい、パワーでシャンパーニュらしく、比較の後では特にエレガンスを感じました。

エトワールはナパのドメーヌ・シャンドンにてモエヘネシーが作るもので、ワイナリーの「エトワール」というレストランで料理に合わせて飲んだ思い出の品です。もっとも、レストランは現在閉店中ですが、庭の緑の美しさと店内の落ち着き、お料理の洗練さといい泡を最初から最後まで楽しめる数少ないレストランでした。

ヴーヴクリコはノンヴィンテジでありながら深みとミネラル感がしっかりとしたシャンパーニュらしさ、ル・メニルはシャルドネの清楚さ、カサノヴはしっかりとしたボディが印象のシャンパーニュでした。

全体に量が多かったので、いつものように泡のアルコールのまわりの速さに気をつけていたものの、つまみをしっかり食べながらも数種の後に効いてきました・・




ボルドー特集

ボルドー特集ではボルドーブランがこれまでのニュージーランドやカリフォルニアのソービニヨンブランとは違う、セミヨンブレンドのやさしい味わいを確認しました。

2012 キルヴァンはマルゴー3級、セパージュではボルドー種の調合的配合でメルロー的ななめらかさと、カベルネらしいしっかりして細かいタンニンのバランスがとれておいしい。ポムロールの2007 ラ・グラヴェット・ド・セルタンはカベルネ系の配合が多くて、どちらかというと左岸のメドックのような印象。

季節柄ワインをたくさん頂く時期となり、アップが異常な遅さで申し訳ない。

2015年10月29日木曜日

ブルゴーニュ特集

秋らしい乾燥した晴天が続いてワインもおいしく堪能できる季節となりました。
今月はブルゴーニュ、特にボーヌを中心に行いました。

ロジェ・リュケのクレマン・ド・ブルゴーニュの細かい泡立ちと、ブランドブランのやさしい花の香りと繊細な味わいでスタートしました。2013ウイリアム・ルフェーブルのシャルドネは新鮮さと爽やかな酸、切れの良いアフターでマリネ系のおつまみにぴったりでした。2010 ミシェル・カイヨのムルソーはやや黄みがかった色合いでまろやかなアタック通りに口の中でふんわりとかすかな樽香を伴いながら広がり中程度のボリューム感が最後まで続くムルソーらしい特徴がよく出ていました。

2011 メオカミュゼ ボルドールージュは明るい紅色ですみれの香りとサワーチェリーの味わいがある可愛らしいワインでした。2010 サヴィニー・レ・ボーヌ オー・グラン・リアールとプレミエクリュ レ・フルノーが続きました。生産者はETV「日本人ヴィニョロンの妻」で取り上げられたシモン・ビーズのものでテレビを見た方もいて興味が検証となった次第です。色合いは明るめのガーネット、プレミエクリュになると村のクランベリーにチェリーの味わいが加わり、なにより細かいタンニンがしっかりと溶け込んでアフターが心地よく長く、加えて酸とフルーツのバランスが絶妙でブルゴーニュらしさが印象的でした。

今回のおつまみはバラエティもよくなかなかでした。お当番の皆様ご苦労様でした。

2015年9月14日月曜日

カリフォルニア特集

猛暑が終わり年度後半が始まりました。今回のカリフォルニアは太平洋に沿って冷涼地域を主体に南北に選びました。

種類はNVロデレールの泡、2012 ガイザーピークのソービニヨンブラン、2012 オーボンクリマのシャルドネ、ピノノアールはサンタルチアハイランド(2010パライソ)、サンタマリアヴァレー(2010 アルタマリア)、ロシアンリヴァー(2009ダットン・ゴールドフィールド)、そして、ナパのジンファンデル(2010レッドアンドグリーン)、2010 リッジのカベルネソービニヨンというラインナップです。

南に行くに従って果実味が丸く豊かになりつつも、冷涼地特有の酸が引き締め、熟したタンニンが特徴的に現れました。その中でも2009 ダットンゴールドフィールドのピノノアールは果実味だけでない骨格やバランスの良さで突出していました。

リッジは完全なるボルドータイプのワインですが、樹齢のいったブドウの木を想像させる落ち着いた印象と絶妙なブレンド比率を伴って丁寧な醸造がされたことを思わせるバランスの良さがワインに品格を与えています。

2015年7月4日土曜日

ドイツ、東欧特集

蒸し暑い6月に入って胃腸も疲れがちな季節には白ワインをメインに味わいました。

2007 ザンクト・ラウレンティウス・リースリング ブリュットはリースリングのほのかな芳香をしっかりとしたミネラルや酸が支えるおいしいゼクトで大人気でした。また、ラベルもクラシックな美しいもので魅了されます。2011フリッツ・ハーク ブウネベルガー ユッファー トロッケンはやや温かさを感じる上品な香りにミネラル感が混じり、キレの良い酸とともに単品でも堪能できる。

2008グリューナー・フェルトリーナー ベートーベンは爽やかな酸が心地よくアフターまで響く。2012ファンダン・デュ・ヴァレー、2012ピノ・ノアール・デュ・ヴァレーという二つのスイスワインも味わいました。めったに飲むことがないスイスワインでしたが、つまみにグリエールチーズとの相性はばっちりで、フォンデューの味のお供を想像しました。また、2011リンゲンフェルダー ドルフェンダーも普段はあまり飲む機会のないドイツの軽めの赤ワインでしたが、地勢やワイン産地の環境の幅広さという意味でとても興味深い会となりました。

スペイン特集

5月はスペイン特集でした。1+1=3カヴァのブリュット、ブリュットナチュレ。超辛口のブリュットナチュレはキリキリと硬質な感じでブリュットすら甘く感じられるほど。2013 バルミニョール・アルバリーノはアロマティックな印象と、ドライな飲み口が爽やかな季節にぴったり。ルエダの白は穏やかな飲み口で飲み飽きない。2008 ティントペスケラ リゼルヴァはまさに飲み頃でテンプラニーニョのフルーツが適切な熟成で枯れたバラ、ブラックベリーなどの香りや味わいに深みが加わり美味。 2011アルバロ・パラシオスのグラタヨップス ビ・デ・ヴィラはフランス品種とのブレンドで、飲みなれた香りや味わいにテンプラニーニョのスペインらしい土壌の味わいが重なりモダンスペインを堪能しました。そのほかに2種のリベラ・デル・デュエロのワインも味わいました。アップがあまりに遅くて記憶が停滞気味で申し訳ない。